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更新日:2023年3月1日
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コショウノキ(ジンチョウゲ科)
Daphnekiusiana
コショウノキは関東地方以南に分布する低木性の木本植物で、早春に白い花を咲かせます。海外では中国や台湾などにも生育します。
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属に属し、花はジンチョウゲ(沈丁花)と同様に良い香りがします。暖温帯林の林床に生育することが多く、樹高は1m程度です。葉は互生(茎から互い違いに葉が生える)で、表面に光沢があり、葉の長さは10~15cm程度、幅は2~4cm程度の長楕円形です。
1月から4月頃に枝先に白い花を着けますが、萼は白い筒型で、先が4裂します。花が終わった後の6月から7月頃に果実が赤く熟しますが、ダフネチンという毒成分を含みます。果実が非常に辛いことが「コショウノキ」という和名の由来とされています。
なお、香辛料として使用されるコショウ(胡椒)は、コショウ科に属すツル植物の果実で、コショウノキとは別物です。
2021年1月14日高知県土佐清水市足摺岬にて撮影
(写真と文:佐藤重穂)
本記事公開日:2023年3月1日
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