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ホーム > 研究紹介 > 研究成果 > 今月の一枚(No.283~) > No.317:タマゴテングタケモドキ

更新日:2023年10月24日

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今月の一枚(No.317):タマゴテングタケモドキ

kinoko

タマゴテングタケモドキ(Amanitalongistriata、テングタケ科)

たいへん暑く不安定な天気が続いていますが、雨上がりにキノコを見つけました。白っぽいキノコはよく目立ちます。

トップページの写真を撮った翌日に上の写真を撮りましたが、20時間でカサが開ききって一部がちぎれていました。幼菌の段階でカサについた傷から裂けてしまったようです。

写真の個体には、柄にツバがあり上向きのささくれ、中空の柄、ヒダが密で柄に離性、カサの周囲に条線といった特徴があるものの、典型的なタマゴテングタケモドキよりずいぶん白いようです。

この名前をみていると、生物を分類して名前を付けることのたいへんさを思い知らされます。テングタケやタマゴタケという種類のキノコがある一方、シロテングタケ、テングタケダマシ、タマゴタケモドキ、タマゴテングタケ、シロタマゴテングタケ、コタマゴテングタケなどなど似たような名前がたくさんあり、そして本種タマゴテングタケモドキです。しかも、近年おこなわれるDNAによる分類では、同じ種類とされてきたキノコに別種が混ざっていると指摘されています。

キノコらしいかわいい形をしていますが有毒で食べられません。似た種類には猛毒のものもあり死亡例がありますので、ご注意ください。

2023年8月21・22日森林総合研究所四国支所の構内

(写真と文:大谷達也)

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