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更新日:2023年7月4日
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ムラサキホコリの一種(Stemonitis sp. ムラサキホコリ科)
山積みのスギ丸太(の切れ端)に変形菌(粘菌)を見つけました。
梅雨の最中で不安定な天気でしたが、この数日は小雨や曇天が続いたようです。5年ほど前から林道脇に置かれた、スギ丸太の破片のうえに子実体をつくっていました。同じ場所で3つの塊がありました。
黒い柄の先に子実体がついています。ヒトの指を写したものでは、子実体の高さは8mmほど、別の写真のものは15mmほどありました。胞子を飛ばす直前か最中のようです。
単細胞のアメーバとして生活したり、集合して変形体で移動したり、キノコのような子実体をつくったり。とても神秘的な生き物です。
山のなかだけでなく、意外と身近なところでも見かけます。小さな生き物を見つけてみてください。
2023年6月28日高知県吾川郡いの町奥南川国有林
(写真と文:大谷達也)
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