文字サイズ
縮小
標準
拡大
色合い
標準
1
2
3

森林総研トップ

更新日:2022年3月11日

ここから本文です。

今月の一枚(No.293):ルリビタキ

人の手の上にとまるルリビタキ

人の手の上にとまるルリビタキ

ルリビタキ(ヒタキ科)

学名:Tarsigercyanuruscyanurus

海道、本州、四国などで繁殖して、冬期はおもに本州中部以南から南西諸島で越冬する体長約14cmの小鳥です。このように日本国内で季節的に移動する渡り鳥を漂鳥と呼びます。

としての繁殖地の分布はロシアのウラル東部からシベリア、オホーツク沿岸、サハリン、カムチャツカまで、およびモンゴル、中国北部やチベットと広範囲に及び、中国南部や東南アジアなどで越冬します。

成鳥は頭部と背から尾にかけて青く、脇腹が橙黄色で、腹部は白色です。雌は頭部や上面がオリーブ色を帯びた褐色です。雄の2歳未満の若鳥は雌に似た色をしていますが、翼に青みを帯びます。雄の頭部や背中などが美しい青い色になるまでは3年程度かかると言われています。

本国内ではおもに亜高山帯の針葉樹林やダケカンバ林などで繁殖し、林床の地表に営巣します。四国では剣山系や石鎚山系の山地で少数の個体が繁殖します。冬期には四国各地の平地や低山地でみられますが、その多くは本州以北で繁殖した個体が越冬しているものと考えられます。

林に生息して、群れは形成せずに、単独で行動します。繁殖期には、ヒョロヒュルルリーと聞こえる声でさえずります。雑食性で、昆虫、クモ、植物の果実等を地表や灌木の間などで探して食べます。

 

写真・文:佐藤重穂2020年11月6日成鳥。愛媛県愛南町にて撮影。

(環境省の許可のもとに調査のために捕獲した様子です)

 

Red-flankedBluetail(Muscicapidae)

Tarsigercyanuruscyanurus

 

6Nov.2020.Ainan,Ehime

(photobyS.Sato)

本記事公開日:2020年11月20日

お問い合わせ

所属課室:四国支所地域連携推進室 

〒780-8077 高知県高知市朝倉西町2-915

電話番号:088-844-1121 

FAX番号:088-844-1130

Email:koho-ffpri-skk@gp.affrc.go.jp